三月初一与一女子相遇私语,其后雾雨蒙蒙,故作此歌以赠
在原业平
春日雨绵绵
别后空床寝难安
痴痴看雨帘
[原文]
起きもせず寝もせで夜をあかしては春のものとてながめくらしつ
〔617〕
咏赠业平朝臣家侍女
藤原敏行
雨落河水涨
泪流只可湿衣裳
相逢何渺茫
[原文]
つれづれのながめにまさる涙川袖のみ濡れて逢ふよしもなし
〔618〕
代侍女作歌以答
在原业平
情浅泪少只沾裳
泪若成河渡君往
相逢亦可望
[原文]
浅みこそ袖はひつらめ涙川身さへ流ると聞かばたのまむ
〔619〕
无题
佚名
无由相依傍
意怯怯身远他方
心却如影随君旁
[原文]
寄るべなみ身をこそ遠くへだてつれ心は君が影となりにき
〔620〕
佚名
寻君也枉然
明知此别难相见
无奈心相牵
[原文]
いたづらに行きては来ぬるものゆゑに見まくほしさにいざなはれつつ
〔621〕
佚名
思君不来夜雪飘
积雪重重心寂寥
雪消魂亦销
[原文]
逢はぬ夜の降る白雪と積もりなば我さへともに消ぬべきものを
〔622〕
在原业平
朝别已多愁
秋野竹露沾衣袖
夜来双泪流
[原文]
秋の野に笹わけし朝の袖よりも逢はで来し夜ぞひちまさりける
〔623〕
小野小町
浦间无海草
我已无心与君好
莫学渔夫空行脚
[原文]
みるめなきわが身をうらと知らねばや離れなで海人の足たゆくくる
〔624〕
源宗于
夜访未遇卿
春日迟迟多怨声
怨卿太薄情
[原文]
逢はずしてこよひ明けなば春の日の長くや人をつらしと思はむ
〔625〕
壬生忠岑
残月静相照
别后相思知多少
解忧唯清晓
[原文]
有明けのつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし
〔626〕
在原元方
江波拍岸寂寞回
独立小渚望君归
无果满心悲
[原文]
逢ふことのなぎさにし寄る波なればうらみてのみぞ立ち帰りける
〔627〕
佚名
无风波先起
未曾相见已知悉
声名贯耳际
[原文]
かねてより風にさきだつ波なれや逢ふことなきにまだき立つらむ
〔628〕
壬生忠岑
有名无实信谣传
犹如陆奥“名取川”[375]
叫人心难安
[原文]
陸奥にありといふなる名取河なき名とりてはくるしかりけり
〔629〕
御春有助[376]
龙田川畔心思动
不敢过河怕有龙
有始而无终
[原文]
あやなくてまだきなき名の龍田河渡らでやまむものならなくに
〔630〕
在原元方
世人重声名
可叹我为声名误
枉失伊人顾
[原文]
人はいさ我はなき名の惜しければ昔も今も知らずとを言はむ
〔631〕
佚名
流言又横生
即便无故得污名
也不怨卿卿
[原文]
こりずまにまたもなき名は立ちぬべし人にくからぬ世にし住まへば
〔632〕
与东五条之女相交,因秘密相约,不得由门而入,故从墙角崩坏处潜入,其夫得知后命人每夜看守此路,自此后纵去也难见佳人,故作此歌
在原业平
秘路通闺门
但愿看守稍粗心
便可会佳人
[原文]
人知れぬわが通ひ路の関守はよひよひごとにうちも寝ななむ
〔633〕
无题
纪贯之
思君实难挨
月儿出山把头抬
我也出门来
[原文]
忍ぶれど恋しきときはあしひきの山より月のいてでこそくれ
〔634〕
佚名
思多欢会少
今夜逢坂度春宵
但祈神鸡莫啼晓
[原文]
恋ひ恋ひてまれにこよひぞ逢坂の木綿つけ鳥は鳴かずもあらなむ
〔635〕
小野小町
莫道秋夜长
才得相见天又亮
不足诉衷肠
[原文]
秋の夜も名のみなりけり逢ふといへばことぞともなく明けぬるものを
〔636〕
凡河内躬恒
不信秋夜长
自逢伊人牵心肠
迟迟夜未央
[原文]
長しとも思ひぞはてぬ昔より逢ふ人からの秋の夜なれば
〔637〕
佚名
东方天欲白
各着衣衫起身来
依依难分开
[原文]
しののめのほがらほがらと明けゆけばおのがきぬぎぬなるぞかなしき
〔638〕
藤原国经[377]
天明人将别
将别无言心恻恻
各自忍悲切
[原文]
明けぬとて今はの心つくからになど言ひ知らぬ思ひ添ふらむ
〔639〕
宽平帝后宫歌会时作歌
藤原敏行
天明须归不胜愁
大雨滂沱和泪流
涔涔湿衣袖
[原文]
明けぬとて帰る道にはこきたれて雨も涙も降りそほちつつ
〔640〕
无题
宠
晨鸡尚未啼
东方欲白人别离
我已泪淋漓
[原文]
しののめの別れを惜しみ我ぞまづ鳥よりさきになきはじめつる
〔641〕
佚名
似梦不似梦
人将别离朝露凝
依稀杜鹃声
[原文]
郭公夢かうつつか朝露のおきて別れし暁の声
〔642〕
天亮不敢归
须知人言诚可畏
夜深悄悄回
[原文]
玉匣あけば君が名たちぬべみ夜深く来しを人見けむかも
〔643〕
大江千里
朝霜方降人已起
日出霜散多悲戚
心随霜消匿
[原文]
今朝は霜おきけむ方も知らざりつ思ひいづるぞ消えて悲しき
〔644〕
与一女相逢后翌日早晨作歌
在原业平
共寝如一梦
归来不禁思卿卿
依然在梦境
[原文]
寝ぬる夜の夢をはかなみまどろめばいやはかなにもなりまさるかな
〔645〕
业平朝臣去伊势国之际,与斋宫女子私会,翌日清早不知书信怎寄之时,收到女子此歌
佚名
你来我往两情牵
过后想来已杳然
似梦非梦间
[原文]
君やこし我やゆきけむ思ほえず夢かうつつか寝てか覚めてか
〔646〕
答歌
在原业平
恍惚又迷离
是梦非梦何复计
留与世人议
[原文]
かきくらす心の闇にまどひにき夢うつつとは世人さだめよ
〔647〕
无题
佚名
梦中两相拥
春宵暗度转头空
何如在梦中
[原文]
うばたまの闇のうつつはさだかなる夢にいくらもまさらざりけり
〔648〕
夜深中天渡月影
人自望月月自明
蓦然又相逢
[原文]
さ夜ふけて天の門わたる月影にあかずも君をあひ見つるかな
〔649〕
只因畏人言
秋波暗渡莫交谈
有水必有船
[原文]
君が名もわが名もたてじ難波なるみつともいふなあひきともいはじ[378]
〔650〕
河床现出阴沉木
光天化日原形曝
此后如何处?
[原文]
名取川瀬々の埋れ木あらはればいかにせむとかあひ見そめけむ[379]
〔651〕
吉野川流似我心
激流奔腾难自禁
如何默无音
[原文]
吉野川水の心ははやくとも滝の音には立てじとぞ思ふ
〔652〕
若恋暗自恋
切莫艳冶如紫衫
招摇惹人眼
[原文]
恋しくは下にを思へ紫の根摺りの衣色にいづなゆめ
〔653〕
小野春风[380]
花芒出穗招人眼
心中郁郁难开颜
恋情宜收敛
[原文]
花すすき穂にいでて恋ひば名を惜しみ下結ふ紐のむすぼほれつつ
〔654〕
橘清树[381]私会之女作歌有寄
佚名
君有红颜有知己
倘若命归西
为谁穿丧衣
[原文]
思ふどちひとりびとりが恋ひ死なば誰によそへて藤衣きむ[382]
〔655〕
答歌
橘清树
思卿泪淋漓
待得夜深无人时
换下常服着丧衣
[原文]
泣き恋ふる涙に袖のそほちなば脱ぎかへがてら夜こそは着め
〔656〕
无题
小野小町
白日不来避人眼
如何梦中亦不见
辗转肝肠断
[原文]
うつつにはさもこそあらめ夢にさへ人目をよくと見るがわびしさ
〔657〕
小野小町
思君无穷极
梦中相逢聊解意
不怕遭人讥
[原文]
限りなき思ひのままに夜もこむ夢路をさへに人はとがめじ
〔658〕
小野小町
梦路多通连
现实处处有阻拦
难得一相见
[原文]
夢路には足もやすめず通へどもうつつに一目見しごとはあらず
〔659〕
佚名
与君隔长川
众目如堤中阻断
相望难相见
[原文]
思へども人目つつみの高ければ河と見ながらえこそ渡らね
〔660〕
心动如激流
人言如堤阻行舟
奈何情难休
[原文]
たぎつ瀬のはやき心をなにしかも人目つつみの堰きとどむらむ
〔661〕
宽平帝时后宫歌会时作
纪友则
花不着红似恋心
杂草掩蔽水自深
纵死无悔恨
[原文]
紅の色にはいでじ隠れ沼の下にかよひて恋ひは死ぬとも
〔662〕
无题
凡河内躬恒
冬池孤鸟忽潜水
我避众目与卿会
知晓能有谁
[原文]
冬の池に住む鳰鳥のつれもなくそこにかよふと人に知らすな
〔663〕
凡河内躬恒
竹上落初霜
夜寒袭来叶未黄
心藏恋情面如常
[原文]
笹の葉におく初霜の夜を寒みしみはつくとも色にいでめや
〔664〕
佚名
山科[383]音羽山
音有羽翅恐外传
恋情心中掩
[原文]
山科の音羽の山の音にだに人の知るべくわが恋ひめかも[384]
〔665〕
清原深养父
白日潮涌人来回
夜来海草浦边堆
方敢与君会
[原文]
満つ潮の流れひる間を逢ひがたみみるめの浦によるをこそ待て[385]
〔666〕
平贞文
白川[386]水涔涔
似我思君慕君心
代代无穷尽
[原文]
白川の知らずともいはじ底清み流れて世々にすまむと思へば
〔667〕
纪友则
恋情君不知
玉串线断乱难拾
莫怪我情痴
[原文]
下にのみ恋ふればくるし玉の緒の絶えて乱れむ人なとがめそ
〔668〕
恋情难自禁
正如山橘色红润
昭昭示我心
[原文]
わが恋を忍びかねてはあしひきの山橘の色にいでぬべし
〔669〕
佚名
相思难相见
莫如效法出港船
不复惧人言
[原文]
大方はわが名もみなと漕ぎいでなむ世をうみべたにみるめすくなし
〔670〕
平贞文
夜来总思君
多少眼泪付衾枕
可知恋情深
[原文]
枕よりまた知る人もなき恋を涙堰きあへずもらしつるかな
〔671〕
佚名[387]
波浪打岸松
松根显露情更浓
呜咽多悲声
[原文]
風吹けば波うつ岸の松なれやねにあらはれてなきぬべらなり[388]
〔672〕
佚名
鸳鸯两相伴
欲藏行迹池水浅
情深难遮掩
[原文]
池にすむ名ををし鳥の水を浅み隠るとすれどあらはれにけり
〔673〕
佚名
相逢太短暂
孰料由此出流言
滔滔浑似吉野川
[原文]
逢ふ事は玉の緒ばかり名の立つは吉野の川のたぎつ瀬のごと
〔674〕
佚名
流言如群鸟
振翅飞起人人晓
假装无事也徒劳
[原文]
群鳥の立ちにしわが名今更に事なしぶともしるしあらめや
〔675〕
佚名
流言因君起
恰如春霞漫花际
欲嗔还欢喜
[原文]
君によりわが名は花に春霞野にも山にも立ちみちにけり
〔676〕
伊势
夜眠不用枕
为防衾枕窥我心
流言依旧飞如尘
[原文]
知るといへば枕だにせで寝しものを塵ならぬ名のそらに立つらむ
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