无题
佚名
陆奥安积沼[389]
花开灼灼人窈窕
一见情思绕
[原文]
陸奥の安積の沼の花がつみかつ見る人に恋ひやわたらむ
〔678〕
莫如不相亲
只凭言语传音信
或可不必绊心魂
[原文]
あひみずは恋しきこともなからまし音にぞ人を聞くべかりける
〔679〕
纪贯之
石上布留[390]大道伸
不见有伊人
相思多烦闷
[原文]
石上布留の中道なかなかに見ずは恋しと思はましやは
〔680〕
藤原忠行[391]
相思不相见
恋情熊熊如烈焰
堪比富士山
[原文]
君といえば見まれ見ずまれ富士の嶺のめづらしげなく燃ゆるわが恋
〔681〕
伊势
梦里也羞见
朝朝对镜长悲叹
可怜花容残
[原文]
夢にだに見ゆとは見えじ朝なわが面影に恥づる身なれば
〔682〕
白波起落间
思君千万遍
一见也难解思恋
[原文]
石間ゆく水の白波立ちかへりかくこそは見め飽かずもあるかな
〔683〕
愿学那伊势渔夫
潜海采菜入复出
与君常相处
[原文]
伊勢の海人の朝な夕なに潜くてふみるめに人を飽くよしもがな
〔684〕
纪友则
春霞漫漫山樱绽
数度访花不厌看
卿颜胜花颜
[原文]
春霞たなびく山のさくら花見れども飽かぬ君にもあるかな
〔685〕
清原深养父
人心太无理
分明已见伊
如何相思情不息
[原文]
心をぞわりなきものと思ひぬる見るものからや恋しかるべき[392]
〔686〕
凡河内躬恒
夏草枯尽人离分
思情却似草蓁蓁
延绵茂且深
[原文]
かれはてむのちをば知らで夏草の深くも人の思ほゆるかな
〔687〕
佚名
淙淙飞鸟川
昔日深渊成浅滩
唯有情依然
[原文]
明日香川淵は瀬になる世なりとも思ひそめてむ人は忘れじ
〔688〕
宽平帝后宫歌会时作
佚名
秋来草木黄
唯有与卿誓言长
经秋亦不忘
[原文]
思ふてふ言の葉のみや秋を経て色もかはらぬものにはあるらむ
〔689〕
无题[393]
佚名
问道宇治姬[394]
夜夜和衣卧空席
可是等我去?
[原文]
狭筵に衣片敷きこよひもや我を待つらむ宇治の橋姫
〔690〕
佚名
欲见还娇矜
半卧榻上暗待君
绣户不闭月窥人
[原文]
君や来む我やゆかむのいさよひに槙の板戸もささず寝にけり
〔691〕
素性法师
盼君今夜在
痴望秋月独徘徊
月已中天人未来
[原文]
いま来むといひしばかりに長月の有明けの月を待ちいでつるかな
〔692〕
佚名
今夜月皎皎
何妨邀君共良宵
久等不来心如烧
[原文]
月夜よし夜よしと人につげやらば来てふに似たり待たずしもあらず
〔693〕
佚名
中庭独彷徨
待君不来不入房
深紫发结覆白霜
[原文]
君来ずは閨へも入らじ濃紫わが元結に霜はおくとも
〔694〕
佚名
萩叶不胜霜露繁
殷殷待风相吹散
我待与君见
[原文]
宮城野[395]の本あらの小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て
〔695〕
佚名
抚子花开漫山垣
伊人如花惹人恋
相思心熬煎
[原文]
あな恋し今も見てしが山賤の垣ほに咲ける大和撫子
〔696〕
佚名
情深犹如难波水
意长堪比鸟羽山[396]
情意怎绝断
[原文]
津国のなには思はず山城のとばにあひ見むことをのみこそ
〔697〕
纪贯之
不管和服或唐衣
管它日月怎迁移
愿能长相依
[原文]
敷島[397]の大和にはあらぬ唐衣ころも経ずして逢ふよしもがな[398]
〔698〕
清原深养父
说尽相思亦离分
何如相见与相亲
纵死无悔恨
[原文]
恋しとは誰が名づけけむ言ならむ死ぬとぞただにいふねかりける
〔699〕
佚名
吉野川边藤花繁
思君情似花浪卷
起落心如煎
[原文]
み吉野の大川のへの藤波のなみに思はばわが恋ひめやは
〔700〕
如今思卿心意痴
其实当初已预知
似神差鬼使
[原文]
かく恋ひむものとは我も思ひにき心の占ぞまさしかりける
〔701〕
雷公出河汉
倏然一啸震九天
却难撼情缘
[原文]
天の原ふみとどろかし鳴る神も思ふなかをばさくるものかは
〔702〕
引野[399]生蔓草
恋心涌动思窈窕
可惜流言如草茂
[原文]
梓弓ひきののつづら末つひにわが思ふ人に言のしげけむ[400]
〔703〕
夏日纤手缫丝线
流言如丝绕又缠
不愿断情缘
[原文]
夏びきの手引きの糸を繰り返し言しげくとも絶えむと思ふな[401]
〔704〕
乡人流言如草繁
君畏人言不相见
我心凄凄然
[原文]
里人の言は夏野の繁くともかれゆく君に逢はざらめやは
〔705〕
藤原敏行朝臣与业平朝臣家侍女交好,某日来信曰:“虽欲相见,奈何雨阻行脚”,业平见之,代侍女作歌以答
在原业平
君心不可知
欲问复又止
大雨如泪正此时
[原文]
かずかずに思ひ思はず問ひがたみ身を知る雨は降りぞまされる
〔706〕
某女因觉业平朝臣四处留情,作此歌以赠
佚名
知君如供钱[402]
众女皆撒遍
我纵痴心也枉然
[原文]
大幣の引く手あまたになりぬれば思へどえこそ頼まざりけれ
〔707〕
答歌
在原业平
既如撒供钱
逐流漂泊终归岸
愿求一安然
[原文]
大幣と名にこそ立てれ流れてもつひに寄る瀬はありてふものを
〔708〕
无题
佚名
须磨[403]渔人烧藻盐[404]
烟起随风转
恰似伊人心易变
[原文]
須磨の浦の塩焼く煙風をいたみ思はぬ方にたなびきにけり
〔709〕
藤蔓处处皆攀援
君多用情情不专
我心何孤单
[原文]
玉かづら這ふ木あまたになりぬれば絶えぬ心のうれしげもなし
〔710〕
独守闺阁夜冷清
杜鹃似知情
屋外空啼鸣
[原文]
誰が里に夜離れをしてか郭公ただここにしも寝たる声する
〔711〕
说的是蜜语甜言
心却如月草[405]色染
转瞬已变换
[原文]
いで人は言のみぞよき月草のうつし心は色ことにして
〔712〕
世间若无伪
听君誓言即可慰
即能解此悲
[原文]
いつはりのなき世なりせばいかばかり人の言の葉うれしからまし
〔713〕
纵知无真意
姑妄信之强欢喜
除此何所依
[原文]
いつはりと思ふものから今さらに誰がまことをかわれは頼まむ
〔714〕
素性法师
秋风起时木叶黄
人心如叶总无常
对此心凄惶
[原文]
秋風に山の木の葉の移ろへば人の心もいかがとぞ思ふ
〔715〕
宽平帝后宫歌会时作
纪友则
耳听蝉悲歌
已觉秋凉夏衣薄
郎心亦冷却
[原文]
蝉の声きけばかなしな夏衣うすくや人のならむと思へば
〔716〕
无题
佚名
总是畏人言
罔顾了情意缱绻
如今人已远
[原文]
空蝉の世の人言のしげければ忘れぬものの離れぬべらなり
〔717〕
欲别即早别
且趁此情未消歇
思忆留几多
[原文]
飽かでこそ思はむなかは離れなめそをだにのちのわすれがたみに
〔718〕
才道已相忘
倏忽间又动情肠
徒然添心伤
[原文]
忘れなむと思ふ心のつくからにありしよりけにまづぞ恋しき
〔719〕
无语君莫怨
秋来杜鹃亦缄言
为防惹人厌
[原文]
忘れなむ我をうらむな郭公人のあきにはあはむともせず
〔720〕
川流有阻也不息
人有真情也迟疑
却常遭猜忌
[原文]
絶えずゆく明日香の川の淀みなば心あるとや人の思はむ[406]
〔721〕
淀川看似有淀沉
底流却是水滚滚
似我情意深
[原文]
淀川のよどむと人は見るらめど流れて深き心あるものを
〔722〕
素性法师
静静是深潭
喧哗是浅滩
有真心何必多言
[原文]
そこひなき淵やは騒ぐ山川の浅き瀬にこそ徒波はたて
〔723〕
佚名
红花初绽色尤深
恋心初起情最甚
如何不思君
[原文]
紅の初花染めの色深く思ひし心われわすれめや
〔724〕
河原左大臣[407]
忍草印染布
唯有陆奥信夫[408]出
我心缭乱只为汝
[原文]
陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れむと思ふ我ならなくに
〔725〕
佚名
慕君情难了
无奈君心如浅茅
秋来容易凋
[原文]
おもふよりいかにせよとか秋風になびく浅茅の色ことになる
〔726〕
佚名
树叶随时变颜色
人心非树叶
变化也难测
[原文]
千々の色に移ろふらめど知らなくに心し秋の紅葉ならねば
〔727〕
小野小町
我非渔乡[409]人
怎知“恨”字何处寻
何必多言恨
[原文]
海人のすむ里のしるべにあらなくにうらみむとのみ人の言ふらむ
〔728〕
下野雄宗[410]
阴天之影淡难辨
我如影子与君伴
时时在身边
[原文]
曇り日の影としなれる我なれば目にこそ見えね身をば離れず
〔729〕
纪贯之
我心本纯白
逢君添异彩
永葆此色不欲改
[原文]
色もなき心を人に染めしより移ろはむとは思ほえなくに
〔730〕
佚名
日久情难耐
未解衣带衣自开
为盼郎君来
[原文]
めづらしき人を見むとやしかもせぬわが下紐の解けわたるらむ
〔731〕
佚名
晴丝袅无定
雨落湿衣襟
恍恍然如遇故人
[原文]
かげろふのそれかあらぬか春雨のふるひとなれば袖ぞ濡れぬる
〔732〕
江上小舟返还往
几番分合情难忘
终须偎君旁
[原文]
堀江漕ぐ棚無し小舟漕ぎかへりおなじ人にや恋ひわたりなむ
〔733〕
伊势
别后泪满床
知君重来拂拭忙
衣袖沾水光
[原文]
わたつみと荒れにし床を今更に払はば袖や泡と浮きなむ
〔734〕
纪贯之
悠悠怀往昔
恋心依旧时光移
情怀最堪忆
[原文]
古へになほたちかへる心かな恋しきことにもの忘れせで
〔735〕
与一女子暗中相恋,无奈难以相见,徘徊于其家周围之时闻听雁鸣声,故作此歌以赠
大友黑主
尽日思佳人
徘徊庭外难相亲
鸣雁传我心
[原文]
思ひいてで恋しきときは初雁のなきて渡ると人知るらめや
〔736〕
右大臣[411]久不来见,故尽集昔日书信悉数奉还,并作歌以赠
藤原因香
曾是柔情满书帛
如今人老时光过
书信无处搁
[原文]
頼めこし言の葉いまは返してむわが身ふるれば置き所なし
〔737〕
答歌
源能有
卿返旧书帛
牵起昔日思忆多
珍重藏身侧
[原文]
今はとてかへす言の葉拾ひおきておのがものから形見とや見む
〔738〕
无题
藤原因香
说来不来总迷路
我请别人来识途
你也不嫉妒?
[原文]
玉鉾の道はつねにもまどはなむ人をとふとも我かと思はむ
〔739〕
佚名
回家陪娇妻
策马赶路情意急
但愿过桥莫失蹄
[原文]
待てといはば寝てもゆかなむしひてゆく駒の足折れ前の棚橋
〔740〕
中纳言源升[412]朝臣为近江介时作歌以赠
闲院[413]
逢坂有神鸡
感君往来多不易
凄凄为君啼
[原文]
相坂のゆふつけ鳥にあらはこそ君かゆききをなくなくも見め
〔741〕
无题
伊势
辗转日月移
人心犹如旧故里
满目荒凉意
[原文]
故里にあらぬものからわがために人の心の荒れて見ゆらむ
〔742〕
宠
山草绕残垣
音书何不与人传
令我徒牵念
[原文]
山賤の垣ほに這へる青つづら人はくれども言づてもなし
〔743〕
酒井人真[414]
仰首望天穹
空中似有恋人影
聊寄相思情
[原文]
大空は恋しき人の形見かは物思ふごとにながめらるらむ
〔744〕
佚名
赠物相别离
于我有何益
见之亦难解忧戚
[原文]
逢ふまでの形見も我はなにせむに見ても心の慰まなくに
〔745〕
因其亲看管甚严,难与此女相见,某日正当亲密私语之际,侍女告之曰其亲唤归,遂急去,衣衫尚留,送返衣裳时附咏此歌
藤原兴风
人去留衣裳
相思泪流成汪洋
衣如浮藻漂水上
[原文]
逢ふまでの形見とてこそとどめけめ涙に浮ぶもくづなりけり
〔746〕
无题
佚名
昔日赠物今成伤
若无此物时牵肠
相思或可忘
[原文]
形見こそ今はあたなれこれなくは忘るる時もあらましものを
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