无题
佚名
牛郎摇桨渡天河
桨上水滴落
衣上露濯濯
[原文]
わがうへに露ぞ置くなる天の河門わたる舟の櫂のしづくか
〔864〕
每逢知己惜夜短
恰如裁锦缎
心中多留恋
[原文]
思ふどちまとゐせる夜は唐錦たたまく惜しき物にぞありける
〔865〕
酒筵乐悠悠
但请裁广袖
愿把喜乐全兜走
[原文]
うれしきを何につつまむ唐衣袂ゆたかに裁てといはましを
〔866〕
折一株仙葩
奉君坐席下
花无凋期寿无涯
[原文]
限りなき君がためにと折る花は時しもわかぬものにぞありける[450]
〔867〕
因爱紫草色
从此所念花草叶
尽出武藏野
[原文]
紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る
〔868〕
赠袍[451]与妻之妹夫
在原业平
紫草色已深
野边草木两相衬
难辨又难分[452]
[原文]
紫の色濃き時は目もはるに野なる草木ぞわかれざりける
〔869〕
大纳言藤原国经朝臣由宰相升任中纳言时,赠其裁衣素绫以贺
近院右大臣
相赠素色绫
愿君莫怪色浅清
浅浅颜色深深情
[原文]
色なしと人や見るらむ昔より深き心に染めてしものを
〔870〕
石上并松[453]仕进不得,隐居石上,忽得晋封,喜而咏此以贺
布留今道
暖暖太阳光
照耀石上穷僻壤
花儿也绽放
[原文]
日の光薮しわかねばいそのかみふりにし里に花も咲きけり
〔871〕
二条后尚为春宫御息所时,参谒大原野[454]之日所咏
在原业平
小盐山[455]前大原野
盛仪今日列
感先祖恩德
[原文]
大原や小塩の山も今日こそは神世のことも思ひいづらめ
〔872〕
观五节舞姬[456]时歌
良岑宗贞[457]
但祈天上风
吹断云间路
留得仙女稍停驻
[原文]
天つ風雲の通ひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ
〔873〕
五节舞罢,翌朝见簪上玉珠散落,遍寻失主不得而歌
河原左大臣
借问白玉谁为主
白玉不解语
只得分五处
[原文]
主やたれ問へど白玉いはなくにさらばなべてやあはれとおもはむ
〔874〕
宽平帝时,侍奉于殿上之人奉召持酒瓶至后宫处讨酒,女藏人笑将酒瓶置于御前,却不得任何答复,讨酒人归来,只道“便是如此”。作此歌赠予诸藏人
藤原敏行
提着玉壶去讨酒
玉壶放下酒何有
岂非空张口
[原文]
玉垂れのこがめやいづらこよろぎの磯の波わけ沖にいでにけり
〔875〕
见笑于诸女而歌
兼芸法师
面如朽木卿莫笑
岂知我心中花好
面老心不老
[原文]
かたちこそ深山がくれの朽木なれ心は花になさばなりなむ
〔876〕
因避不吉[458]借宿邻家,着主人寝衣,晨起归还时歌
纪友则
衣薄如蝉翼
衣衫褪去香不去
感君深情谊
[原文]
蝉の羽の夜の衣はうすけれど移り香濃くも匂ひぬるかな
〔877〕
无题
佚名
山外盼月出
山里却欲留月住
依依送月去
[原文]
おそくいづる月にもあるかなあしひきの山のあなたも惜しむべらなり
〔878〕
佚名
行旅过更级[459]
姨舍山[460]上月依依
难解我忧戚
[原文]
わが心慰めかねつ更級や姨捨山に照る月を見て
〔879〕
在原业平
人人爱月好
我却不喜月皎皎
只恐望月催人老
[原文]
大方は月をもめでじこれぞこの積れば人の老となるもの
〔880〕
月色皎洁,凡河内躬恒到访时咏
纪贯之
君至喜相迎
惜只惜来去匆匆
未及遍地洒月影
[原文]
かつ見れどうとくもあるかな月影のいたらぬ里もあらじと思へば
〔881〕
见月映池中而歌
纪贯之
世无两轮月
池中更无山巍峨
却现水中月
[原文]
ふたつなきものと思ひしを水底に山の端ならでいづる月影
〔882〕
无题
佚名
云过天河似行舟
月光悠悠逐水流
疑是月疾走
[原文]
天の河雲の水脈にてはやければ光とどめず月ぞ流るる
〔883〕
佚名
好月不厌看
奈何渐渐隐山边
心系山外山
[原文]
飽かずして月の隠るる山もとはあなたおもてぞ恋しかりける
〔884〕
随惟乔亲王狩猎归宿,夜来饮酒闲话,时值十一日,月隐西山之际,亲王醉而入内,故作此歌
在原业平
好月看不足
不愿渐隐西山去
欲将山移出
[原文]
飽かなくにまだきも月の隠るるか山の端にげて入れずもあらなむ
〔885〕
田村帝[461]时,斋院[462]慧子[463]皇女方被告知其母获罪,旋即蒙释,故有感而歌
尼敬信[464]
朗月照长空
云遮月隐只一顷
云过月终明
[原文]
大空を照りゆく月し清ければ雲隠せども光消なくに
〔886〕
无题
佚名
枯木遍荒野
唯有柏树未凋谢
初心如绿叶
[原文]
いそのかみふる幹小野の本柏もとの心は忘られなくに
〔887〕
野中[465]有清泉
无人来汲已变浅
初心莫忘源
[原文]
いにしへの野中の清水ぬるけれどもとの心を知る人ぞくむ
〔888〕
倭布[466]皆成卷
世间虽分贵与贱
人人有盛年
[原文]
いにしへの倭文の苧環いやしきもよきもさかりは有りしものなり
〔889〕
如今步蹒跚
昔日却能登男山
不复忆当年
[原文]
今こそあれ我も昔は男山さかゆく時もありこしものを
〔890〕
世间衰朽物与人
长柄老桥在摄津[467]
并我渐我身
[原文]
世の中にふりぬるものは津の国の長柄の橋と我となりけり
〔891〕
竹叶积雪重
竹身渐渐倾
我也积年入老境
[原文]
笹の葉に降りつむ雪のうれを重み本くたちゆくわがさかりはも
〔892〕
大荒木森[468]生繁草
马嫌草太老
人迹也不到
[原文]
大荒木の森の下草老いぬれば駒もすさめず刈る人もなし
〔893〕
时光似飞箭
掐指细细算
倏忽已是入暮年
[原文]
数ふればとまらぬものをとしといひて今年はいたく老いぞしにける
〔894〕
风吹日晒一天天
辛苦半生如熬盐
垂垂已暮年
[原文]
押し照るや難波の御津に焼く塩のからくも我は老いにけるかな
〔895〕
若知老将来
上锁紧闭门不开
把老关门外
[原文]
老いらくの来むと知りせば門鎖してなしとこたへてあはざらましを[469]
〔896〕
愿时光逆流
多少青春可回首
多少年华亦可留
[原文]
さかさまに年もゆかなむとりもあへず過ぐる齢やともにかへると
〔897〕
声声哀叹里
年月迢递无止息
时光尽往矣
[原文]
とりとむるものにしあらねば年月をあはれあな憂と過ぐしつるかな
〔898〕
时光太无情
匆匆流去总不停
我已渐老龄
[原文]
とどめあへずむべもとしとは言はれけりしかもつれなく過ぐる齢か
〔899〕
遥对镜山[470]镜
照见老态与衰容
时光何匆匆
[原文]
鏡山いざたちよりて見てゆかむ年経ぬる身は老いやしぬると
〔900〕
业平朝臣之母[471]居于长冈[472],业平仕于宫中,无暇相见,时至阴历十二月,其母来信,信封上书“急事”,信中却无一字,唯有此歌
人生有死别
年岁渐老时无多
思子情愈切
[原文]
老いぬればさらぬ別れもありといへばいよいよ見まくほしき君かな
〔901〕
答歌
在原业平
见信愧为子
但祈人间无别离
母亲寿无极
[原文]
世の中にさらぬ別のなくもがな千代もと歎く人の子のため
〔902〕
宽平帝后宫歌会时作
在原栋梁
白雪层层覆归山
思归一年年
老衰一天天
[原文]
白雪の八重降りしけるかへる山かへるがへるも老いにけるかな
〔903〕
宇多天皇赐酒殿上诸人,并催奏管弦,是时咏此献上
藤原敏行
何必恨年老
若非万漉千淘
何来今日荣耀
[原文]
老いぬとてなどかわが身をせめきけむ老いずば今日にあはましものか
〔904〕
无题
佚名
宇治守桥人
最觉与我亲
老桥头上有故人
[原文]
ちはやぶる宇治の橋守汝をしぞあはれとは思ふ年の経ぬれば
〔905〕
住江岸边行
昔日初见是小松
如今老更挺
[原文]
我見ても久しくなりぬ住の江の岸の姫松いく世経ぬらむ
〔906〕
住吉海岸边
老松若能解人言
请问高寿多少年
[原文]
住吉の岸の姫松人ならばいく世か経しと言はましものを
〔907〕
青青海边松
不知当初何人种
为求长寿与太平
[原文]
梓弓磯辺の小松たが世にか万世かねて種をまきけむ[473]
〔908〕
若如高砂尾上[474]松
无作无为终此生
到底意难平
[原文]
かくしつつ世をや尽さむ高砂の尾上に立てる松ならなくに
〔909〕
藤原兴风
渐老渐伶仃
何人可与诉苦衷
唯有高砂一老松
[原文]
誰をかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに
〔910〕
佚名
潮涌起浮泡
纵使一时未能消
终究逐波漂
[原文]
わたつ海の沖つ潮合ひに浮ぶ泡の消えぬものから寄るかたもなし
〔911〕
海神插发簪
发浪起伏波涟涟
秀美淡路山[475]
[原文]
わたつ海の挿頭にさせる白妙の波もてゆへる淡路島山
〔912〕
海波落又回
玉津岛[476]上离复归
饱览景色美
[原文]
わたの原寄せくる波のしばしばも見まくのほしき玉津島かも
〔913〕
潮水满难波
田蓑岛[477]上渡飞鹤
啼鸣声切切
[原文]
難波潟潮満ちくらし雨衣たみのの島に鶴鳴き渡る
〔914〕
贯之在和泉国[478]时,吾过大和至此地,咏歌以赠
藤原忠房
鸣鹤渡兴津[479]
知君在此来访寻
声声问故人
[原文]
君を思ひおきつの浜に鳴く鶴の尋ねくればぞありとだに聞く
〔915〕
答歌
纪贯之
海浪正高涌
高师浜[480]上有浜松
待君驾到情谊浓
[原文]
沖つ波高しの浜の浜松の名にこそ君を待ちわたりつれ
〔916〕
在难波时作
纪贯之
难波海藻自蓁蓁
唯愿与海相比邻
作个割藻人
[原文]
難波潟生ふる玉藻を刈りそめの海人とぞ我はなりぬべらなる
〔917〕
相知之人参拜住吉[481]时咏此以赠
壬生忠岑
人说住吉最宜住
切莫长留步
忘草使人忘归路
[原文]
住吉と海人は告ぐとも長居すな人忘れ草生ふといふなり
〔918〕
去难波时于田蓑岛遇雨
纪贯之
虽云田蓑岛
却是无蓑衣
骤雨打身水淋漓
[原文]
雨により田蓑の島を今日ゆけど名には隠れぬものにぞありける
〔919〕
法皇[482]驾临西川[483],赐歌题“鹤立于洲”,故作此歌
纪贯之
河边立白鹤
风儿一吹过
群鹤起伏涌白波
[原文]
葦鶴の立てる川辺を吹く風に寄せてかへらぬ波かとぞ見る
〔920〕
于中务亲王[484]宅邸池上,新舟试水之日,法皇御驾亲临,入暮欲归,咏此奉上
伊势
舟船浮水上
敢把此舟比君王
泊舟有良港
[原文]
水の上に浮べる舟の君ならばここぞ泊りといはましものを
〔921〕
于唐琴时歌
真静法师
唐琴碧海边
波作琴弦风来弹
乐声都城传
[原文]
都までひびきかよへる唐琴は波の緒すげて風ぞひきける
〔922〕
于布引瀑布[485]时歌
在原行平
瀑布溅飞玉
遍拾玉珠作泪珠
凝我忧世苦
[原文]
こきちらす滝の白玉ひろひおきて世の憂き時の涙にそ借る
〔923〕
布引瀑布下,众人相聚而歌
在原业平
谁人扯断白玉串
玉珠飞溅忙拾捡
袖中已装满
[原文]
ぬき乱る人こそあるらし白玉の間なくも散るか袖のせばきに
〔924〕
观吉野瀑布[486]而歌
承均法师
谁家晾布匹
年年月月挂此地
无人来收取
[原文]
誰がために引きてさらせる布なれや世を経て見れどとる人もなき
〔925〕
无题
神退法师[487]
清泷[488]挂白线
巧手织成素衣衫
修行身上穿
[原文]
清滝の瀬々の白糸くりためて山分け衣織りて着ましを
〔926〕
参拜龙门[489]时,于瀑布下作此歌
伊势
仙人着仙衣
如今仙人已往矣
山姬[490]缘何晾布匹
[原文]
裁ち縫はぬ衣着し人もなきものをなに山姫の布さらすらむ
〔927〕
七月七日,朱雀院天皇御览布引瀑布,命侍臣作歌,故而咏此
橘长盛[491]
布悬经年无人管
今逢七夕欲祈愿
奉布织女前
[原文]
主なくてさらせる布をたなばたにわが心とや今日はかさまし
〔928〕
观比叡山音羽瀑布[492]
壬生忠岑
飞瀑如同发三千
不知已过多少年
丝丝霜雪染
[原文]
落ちたぎつ滝のみなかみ年積り老いにけらしな黒き筋なし
〔929〕
同咏瀑布
凡河内躬恒
飞瀑如云烟
悬洒此处若许年
风来亦不散
[原文]
風吹けど所もさらぬ白雲は世を経て落つる水にぞありける
〔930〕
田村帝至宫中女官执勤之所[493],赏屏风画时云:“飞瀑甚美,请以此为题作歌”,故而咏此
三条町[494]
瀑布画在屏
只观气势不闻声
焉能鸣不平
[原文]
思ひせく心のうちの滝なれや落つとは見れど音のきこえぬ
〔931〕
咏屏风画上花
纪贯之
自从此花开
屏风之上春常在
未见颜色衰
[原文]
咲きそめし時よりのちはうちはへて世は春なれや色の常なる
〔932〕
屏风画合咏
坂上是则
山田割稻穗低垂
雁也低头飞
声声诉秋悲
[原文]
刈りてほす山田の稲のこきたれてなきこそわたれ秋の憂ければ
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