无题
佚名
世事多变迁
请君看取飞鸟川
昨日深渊今浅滩
[原文]
世の中はなにか常なるあすか河昨日の淵ぞ今日は瀬になる
〔934〕
人生几十年
何必常忧烦
莫似割藻一团乱
[原文]
いく世しもあらじわが身をなぞもかく海人の刈る藻に思ひ乱るる
〔935〕
险峰雁飞来
朝雾何霭霭
忧时忧世难舒怀
[原文]
雁のくる峰の朝霧はれずのみ思ひ尽きせぬ世の中の憂さ
〔936〕
小野篁
此世不能离
人生偏多不尽意
唯有空叹息
[原文]
しかりとてそむかれなくに事しあればまづ歎かれぬあな憂世の中
〔937〕
为甲斐守时,为赴京之人作歌
小野贞树
京人如相问
便道山高云亦深
使我常忧闷
[原文]
都人いかがと問はば山高み晴れぬ雲居にわぶとこたへよ
〔938〕
文屋康秀任三河掾[495]时,邀我同往其管辖地,故以此歌作答
小野小町
此身如浮萍
常怀忧戚叹伶仃
水过如何不随行
[原文]
わびぬれば身をうき草の根を絶えて誘ふ水あらばいなむとぞ思ふ
〔939〕
无题
小野小町
哀哀一声叹
欲将俗世抛舍难
其中多羁绊
[原文]
あはれてふ言こそうたて世の中を思ひはなれぬほだしなりけれ
〔940〕
佚名
哀哀一声叹
恰似叶上露□□
忆昔泪潸然
[原文]
あはれてふ言の葉ごとに置く露は昔を恋ふる涙なりけり
〔941〕
世间忧重重
无人告知尚懵懂
泪眼已蒙眬
[原文]
世の中の憂きもつらきも告げなくにまづ知るものは涙なりけり
〔942〕
人生一场梦
多少世事如幻影
似真还虚空
[原文]
世の中は夢かうつつかうつつとも夢とも知らずありてなければ
〔943〕
何处安此身
世事亦假还亦真
忧喜也难分
[原文]
世の中にいづらわが身のありてなしあはれとや言はむあな憂とや言はむ
〔944〕
山中虽寂寥
却无俗事相烦扰
居此最是好
[原文]
山里はもののわびしきことこそあれ世の憂きよりは住みよかりけり
〔945〕
惟乔亲王
世间乱纷纷
峰高白云深
白云深处亦住人
[原文]
白雲の絶えずたなびく峰にだに住めば住みぬる世にこそありけれ
〔946〕
布留今道
请君听悲声
世间从来波汹涌
又兼风哀鸣
[原文]
知りにけむ聞きてもいとへ世の中は波のさわぎに風ぞ頻くめる
〔947〕
素性法师
俗世虽厌倦
却恐遁入山野间
心中亦惘然
[原文]
いづくにか世をば厭はむ心こそ野にも山にもまどふべらなれ
〔948〕
佚名
世间本来是苦界
抑或独我知愁哀
闷闷难开怀
[原文]
世の中は昔よりやは憂かりけむわが身ひとつのためになれるか
〔949〕
俗世令人厌
山边草木繁
卯花[496]开处见愁颜
[原文]
世の中を厭ふ山辺の草木とやあなうの花の色にいでにけむ
〔950〕
世间多忧烦
吉野山外天地宽
隐居静且安
[原文]
み吉野の山のあなたに宿もがな世の憂き時のかくれがにせむ
〔951〕
俗世多忧烦
绕过小道攀悬岩
隐入吉野山
[原文]
世にふれば憂さこそまされみ吉野の岩の懸け道踏みならしてむ
〔952〕
若居山岩间
可免俗事绕耳畔
心中无忧烦
[原文]
いかならむ巌の中に住まばかは世の憂きことの聞こえこざらむ
〔953〕
山中无忧烦
处处皆安闲
何须俗世求苟安
[原文]
あしひきの山のまにまに隠れなむ憂き世の中はあるかひもなし
〔954〕
深知世事烦
愿如叶上雪消散
遁身山林间
[原文]
世の中の憂けくに飽きぬ奥山の木の葉に降れる雪や消なまし
〔955〕
无同字[497]之歌
物部吉名[498]
俗事乱我心
欲去山中遁此身
又恐别佳人
[原文]
世の憂きめ見えぬ山路へ入らむには思ふ人こそほだしなりけれ
〔956〕
赠山中法师歌
凡河内躬恒
厌世入山林
入山若觉忧与闷
何处可安身
[原文]
世を捨てて山に入る人山にてもなほ憂きときはいづちゆくらむ
〔957〕
忧思中见幼子时歌
凡河内躬恒
节节苦厄来
小竹何必长太快
终被砍作材
[原文]
いまさらになに生ひいづらむ竹の子の憂き節しげきよとは知らずや
〔958〕
无题
佚名
寿长必多辱
犹如竹节生吴竹
莺在竹枝哭
[原文]
世にふれば言の葉しげき呉竹の憂き節ごとに鶯ぞ鳴く
〔959〕
非草亦非木[499]
一节生成一节堵
却无一通路[500]
[原文]
木にもあらず草にもあらぬ竹のよの端にわが身はなりぬべらなり[501]
〔960〕
平生不得志
敢把人世叫苦世
心中常嗟咨
[原文]
わが身から憂き世の中と名づけつつ人のためさへ悲しかるらむ
〔961〕
流放隐岐国时作
小野篁
京都一为别
谪居僻壤已落魄
垂钓且苟活
[原文]
思ひきや鄙の別れにおとろへて海人の縄たき漁りせむとは
〔962〕
田村帝时,因事隐居津国须磨,临别书赠宫中留侍之人
在原行平
若有人问询
便道熬盐度晨昏
须磨浦上耗心神
[原文]
わくらばに問ふ人あらば須磨の浦に藻塩たれつつわぶとこたへよ
〔963〕
左近将监[502]之职被免,有女来信慰问,故以此作答
小野春风
久无人来问
一朝罢官做小民
不知此身是何人
[原文]
天彦のおとづれじとぞ今は思ふ我か人かと身をたどる世に
〔964〕
罢官时作
平贞文
天地非吾庐
无门无锁无觅处
缘何无出路
[原文]
憂き世には門鎖せりとも見えなくになどかわが身のいでがてにする
〔965〕
人生已太短
白驹过隙一瞬间
何必自找烦
[原文]
ありはてぬ命待つ間のほどばかり憂きこと繁く思はずもがな
〔966〕
任职亲王宫[503]带刀[504]之时,因失职被罢官而作
宫道洁兴[505]
筑波山峦上
棵棵大树能依傍
树荫可乘凉
[原文]
筑波嶺の木のもとごとに立ちぞ寄る春のみ山の蔭を恋ひつつ[506]
〔967〕
见得势之人忽而失势时,感于己身无喜无悲而歌
清原深养父
幽谷春不来
哪管谷外花盛衰
我本无情怀
[原文]
光なき谷には春もよそなれば咲きてとく散る物思ひもなし
〔968〕
居于桂[507]时,询问七条中宫[508]消息后得其回复,故作此歌奉上
伊势
月中桂树慕月光
我住桂地得识赏
感念恩情长
[原文]
久方の中に生ひたる里なれば光をのみぞ頼むべらなる
〔969〕
纪利贞赴任阿波介[509]时,欲为其饮宴饯别,约期今日,吾来回踱步直至深夜,仍不见人来,故作此歌
在原业平
今夜真难挨
左等右等你不来
情人那里待?
[原文]
今ぞ知るくるしきものと人待たむ里をば離れずとふべかりけり
〔970〕
访惟乔亲王时方知其已落发出家,隐入小野,欲于正月拜见,无奈比叡山下雪深难行,勉强行至僧房,见其住处,心中愈悲,归而咏此歌
在原业平
忘了君出家
似梦非梦把雪踏
为的是找他
[原文]
忘れては夢かとぞ思ふおもひきや雪踏みわけて君を見むとは
〔971〕
久居深草里[510],即将赴京之时留赠乡里人
在原业平
久居深草里
今日欲分离
此后草深林愈密
[原文]
年を経て住みこし里をいでていなばいとど深草の野とやなりなむ
〔972〕
答歌
佚名
君去草凄迷
鹌鹑哀啼我孤栖
狩猎可会来此地?
[原文]
野とならば鶉と鳴きて年は経むかりにだにやは君か来ざらむ
〔973〕
无题
佚名
无故遭抛弃
难波寺中作女尼
渔女尼姑两相惜
[原文]
我を君難波のうらにありしかばうきめをみつの海人となりにき
〔974〕
答歌
佚名
难波海水有潮汐
多日未见非抛弃
何故作女尼
[原文]
難波潟うらむべき間もおもほえずいづこをみつの尼とかはなる
〔975〕
今已无人问
门前荒芜杂草深
草深掩家门
[原文]
今さらにとふべき人もおもほえず八重葎して門鎖せりてへ
〔976〕
友人久不来访,咏此以赠
凡河内躬恒
五月水面浮草伸
君无音信草无根
有何忧与恨
[原文]
水の面に生ふる五月の浮草の憂きことあれやねを絶えてこぬ
〔977〕
经久未见,偶遇时含怨作此歌
凡河内躬恒
此心弃身去
所思所行不可期
早已不由己
[原文]
身を捨ててゆきやしにけむ思ふよりほかなるものは心なりけり
〔978〕
宗岳大赖自越进京之时,恰逢大雪,有“思念如雪积”之言,故咏此歌
凡河内躬恒
思念似雪积
思念如何似雪积
春来雪融情不已
[原文]
君が思ひ雪と積もらば頼まれず春よりのちはあらじと思へば
〔979〕
答歌
宗岳大赖
越国白山万里遥
思君绵绵无终了
山上雪不消
[原文]
君をのみ思ひこしぢの白山はいつかは雪の消ゆる時ある
〔980〕
赠越地之人歌
纪贯之
越地未曾见
却已是梦萦魂牵
夜夜梦白山
[原文]
思ひやる越の白山しらねども一夜も夢に越えぬ夜ぞなき
〔981〕
无题
佚名
此生住此地
菅原[511]伏见[512]已荒蘼
心中多悲惜
[原文]
いざここにわが世は経なむ菅原や伏見の里の荒れまくも惜し
〔982〕
三轮山下一草庵
庵外有云杉
此处可相见
[原文]
わが庵は三輪の山もと恋しくはとぶらひ来ませ杉立てる門
〔983〕
喜撰法师
庵在都市东南边
远离俗世间
故名宇治山[513]
[原文]
わが庵は都の辰巳しかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり
〔984〕
佚名
断壁又残垣
不知几代居此间
如今无人烟
[原文]
荒れにけりあはれいく世の宿なれや住みけむ人のおとづれもせぬ
〔985〕
去往奈良时,听得荒院中有女子弹琴,咏此以献
良岑宗贞
幽居有侘人[514]
排遣惆怅自弹琴
时常有哀音
[原文]
わび人の住むべき宿と見るなへに歎きくははる琴の音ぞする
〔986〕
去往初濑途中,宿于奈良都时所咏
二条[515]
日久遭厌弃
离此奈良伤心地
如何称故里
[原文]
人ふるす里をいとひて来しかども奈良の都も憂き名なりけり
〔987〕
无题
佚名
世间何地可安住
行脚所到处
处处是归宿
[原文]
世の中はいづれかさしてわがならむ行きとまるをぞ宿とさだむる
〔988〕
逢坂雨急风骤
行脚难定身寒透
梦中亦凝愁
[原文]
逢坂の嵐の風は寒けれどゆくへ知らねばわびつつぞ寝る
〔989〕
漂泊如浮尘
起落来去不由人
何处安此身
[原文]
風のうへにありかさだめぬ塵の身はゆくへも知らずなりぬべらなり
〔990〕
出售家宅时作
伊势
川无深潭水急湍
我无扶助多艰难
家宅换银钱
[原文]
あすか河淵にもあらぬわが宿も瀬にかはりゆくものにぞありける[516]
〔991〕
归任京都后歌赠筑紫对弈之人
纪友则
世事多变更
到乡翻似烂柯[517]人
寂寂思忆君
[原文]
故里は見しごともあらず斧の柄の朽ちしところぞ恋しかりける
〔992〕
与女友人阔谈,别后作歌以赠
陆奥[518]
话逢知己说不够
临别魂从体中溜
潜入卿怀袖
[原文]
飽かざりし袖のなかにや入りにけむわが魂のなき心地する
〔993〕
宽平帝任命使唐判官[519]之时,众侍臣于东宫御所饮酒时歌
藤原忠房
修竹多节落初霜
夜长难眠起孤床
辗转多思量
[原文]
なよ竹のよ長きうへに初霜のおきゐてものを思ふころかな
〔994〕
无题
佚名
风起白浪涌
龙田山上夜憧憧
那人却独行
[原文]
風吹けば沖つ白波たつた山夜半にや君がひとり越ゆらむ[520]
〔995〕
谁人祓濯[521]献神鸡
龙田山上啼
啼声飘天际
[原文]
誰が禊ぎ木綿つけ鳥か唐衣たつたの山にをりはへて鳴く
〔996〕
千鸟去后尚留痕
愿将此书作依凭
忘时可示君
[原文]
忘られむ時偲べとぞ浜千鳥ゆくへも知らぬあとをとどむる
〔997〕
贞观年间,清和天皇问及“《万叶集》编于何时”时,咏此奉答
文屋有季[522]
十月雨落楢叶红
奈良古宫中
洋洋万叶成
[原文]
神無月時雨降りおける楢の葉の名におふ宮の古言ぞこれ
〔998〕
宽平帝时,咏此歌与献歌一同奉上
大江千里
凄凄有哀吟
苇间孤鹤已离群
但愿鸣声可入云[523]
[原文]
葦鶴のひとりおくれて鳴く声は雲の上まできこえつがなむ
〔999〕
藤原胜臣
心怀凌云志
愿能如同春霞起
报与帝君知
[原文]
人知れず思ふ心は春霞たちいでて君が目にも見えなむ
〔1000〕
奉召时所作,尾附一歌以奉
伊势
山水之声山下听
身在宫外怀宫中
愿作年少行
[原文]
山川の音にのみ聞くももしきを身をはやながら見るよしもがな[524]
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